静岡県中部で家を建てる人のための住宅予算の決め方(相場感と注意点)

まずは返済比率の安全ラインを考えましょう

住居費は最初に毎月いくらまで払えるかを決めると迷いません。
基準は返済比率(年収に対して年間返済が占める割合)で、一般に25%前後が安全目安です。共働きでも、単独年収で計算しておくと育休・転職時の揺れに強くなります。家計の余裕は可処分所得(税・社会保険料を差し引いた後に自由に使える所得)から固定費を引いて確認します。ボーナス返済は変動が大きいので原則なしで設計するのが無難です。

計算式の目安と具体例

目安式は「上限返済額=手取り月収×(0.20~0.25)」。
例えば手取り月収28万円なら5.6~7.0万円が目安です。
共働き世帯は、まずどちらか主たる収入のみでこの式を当てはめ、もう一方の収入は教育費や予備費に回すと家計はかなり安定します。
例として、年収400万円、600万円、800万円、1000万円の場合の支払い安全上限とその金額による借入目安は以下の通りです。

目安の借入可能額(35年・年1.90%・元利均等)

年収の想定月の安全上限(目安)借入可能額の目安
400万円9万円約2,759万円
600万円12万円約3,679万円
800万円16万円約4,906万円
1,000万円20万円約6,132万円

計算条件
金利:年1.90%(月利=1.90%÷12)・返済回数=420回 方式:元利均等返済の年金現価係数で逆算

借入額=毎月返済額×{1−(1+月利)^−420}÷月利
補足と注意点
実際の上限は年齢・完済年齢・他の借入・健康(団信)・ボーナス併用有無・諸費用の内外などで増減します。取扱金融機関ごとの金利帯や手数料も差があります。
【フラット35】Sの金利引下げ(例:当初5年▲1.0%)が適用されると初期5年の実負担は軽くなりますが、審査や借入上限の算定は原則その時点の基準金利(ここでは1.90%)で見るのが前提です。制度適用の可否・引下げ幅は物件性能等で異なります。

静岡市中部の相場感を数字で把握しましょう

予算は建物・土地・諸費用の三つの箱で考えます。諸費用には登記・火災保険・ローン費用・引っ越しなどが含まれ、総額の7~10%を見込むのが実務的です。エリアでは静岡市葵区・駿河区・清水区・藤枝市・焼津市で価格差が出ます。駅距離や周辺環境(学区・買い物・道路幅員)で土地の単価レンジが変わる前提で配分しましょう。

建築費と土地費の目安(エリアや立地での幅)

表タイトル:静岡市中部の建築費と土地費の目安
列:項目/坪単価目安/想定面積/概算費用

項目坪単価目安想定面積概算費用
建物70万~95万30~35坪2,100万~3,300万
土地25万~55万40~55坪1,000万~2,800万
諸費用総額の7~10%目安

(備考)葵区中心部や駅徒歩圏は土地単価が上がりやすく、郊外や旗竿地は単価が下がる一方で造成・水道引込費が増えることがあります。
地盤改良費既存建物解体費は「土地の別枠」で必ず計上すると配分のズレを防げます。

住宅予算を決める6ステップで判断に迷わない進め方にしましょう

最短で迷わず決めるには、順番を固定して機械的に進めるのがコツです。

1)家計の安全ライン確認
2)自己資金と予備費を分ける
3)土地と建物の配分を決める
4)諸費用を上乗せ
5)金融機関の事前審査
6)契約前の最終チェック

要点は、自己資金の中に生活防衛費(生活費3~6か月分)を必ず残すこと、土地>建物の順で決めないこと、そして事前審査は上限返済額の範囲で受けることです。順番を守るだけでブレが減ります。

よくあるミスと対処方法

予算総額と配分を明確にする前に、いい土地だからと土地から先に決めてしまうのは家づくりを失敗するミスの代表例です。
ローケーションや陽当たりがよくても地盤改良・水道等の引込・外構で想定超過になってしまうのはよくあることです。
先にライフコストに見合った予算総額と予算配分を固め、土地はその枠内で比較しましょう。
また建物はその会社が表記する本体価格だけで判断すると、造作収納・オプション・外構で膨らみます。
最初から標準との差額で希望仕様を見える化すると、増額の芽を潰せます。金利は変動の軽さだけで選ばず、+1%のストレスをかけて家計を試算し、厳しければ固定金利(長期固定ならフラット35(長期固定金利の住宅ローン)を含む)や期間調整でリスクを下げます。共働き世帯は主たる収入で成立させ、もう一方は教育費・予備費・繰上返済に充てる運用が安定します。

まとめ

要点は、返済比率25%前後を目安に上限返済額を先に決め、建物・土地・諸費用の三つの箱で配分し、事前審査は上限内で受けることです。静岡市中部(葵区・駿河区・清水区・藤枝市・焼津市)は立地で単価が大きく動くため、造成・地盤・引込費の別枠管理が効きます。具体の数字に落とし込みたい方は、家計表と相場レンジのテンプレを用意しますので、お気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

行政書士(静岡県行政書士会所属) ・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・宅地建物取引士
住宅業界のキャリアは30年以上。住宅販売から情報システムの企画・運用からマーケティングまで幅広く担当。
宅地建物取引士として分譲地・分譲住宅の販売にも携わってきました。
ホームページ・各種SNSなどのWEB制作サービスも可能です。
趣味は、陸上競技。マスターズ陸上の短距離(60m、100m)
静岡マスターズ陸上M55クラスの静岡県記録保持者。
各地の陸上競技場で走っています。

コメント

コメントする

目次