ライフイベント表を作った後に何を見る?キャッシュフロー表で赤字年を見つける読み方

ライフイベント表を作った後に何を見る?キャッシュフロー表で赤字年を見つける読み方

ライフプランを考えるとき、「まずライフイベント表を作りましょう」と言われることは多いです。実際、結婚、出産、住宅購入、進学、退職など、家族の出来事を並べることには大きな意味があります。ただし、ライフイベント表を作っただけでは、家計が本当に続いていくかまでは分かりません。将来どんな出来事があるかが見えても、その出来事を家計が支えられるかどうかは別問題だからです。ここで必要になるのがキャッシュフロー表です。キャッシュフロー表では、毎年の収入、支出、年間収支、金融資産残高を確認しながら、将来の家計の持続性を見ていきます。つまり、ライフイベント表は「予定表」、キャッシュフロー表は「家計の結果表」と考えると整理しやすくなります。この記事では、ライフイベント表を作った後に、キャッシュフロー表のどこをどう読むとよいのかを、住宅購入、教育費、老後資金の視点も含めて丁寧に解説します。

目次

ライフイベント表だけでは家計の持続性は分からない

予定が見えても資金の足りる・足りないは別問題

ライフイベント表は、家族にどんな出来事が起こるかを見える化するうえで非常に役立ちます。たとえば、子どもの大学進学と住宅ローン返済の負担が重なる年、車の買い替えと家の修繕が重なる年など、支出が増えやすいタイミングを把握できます。

ただし、出来事が分かっても、その年に家計がどの程度耐えられるかは別に確認しなければなりません。支出の山が見えても、貯蓄が十分なら問題ないかもしれませんし、逆に思ったより早く資産が減ることもあります。そこを数字で確認するのがキャッシュフロー表です。

不安の正体は「赤字になる年」が見えていないこと

家計の不安は、将来何が起こるか分からないことだけではありません。実際には、「何年後に、どのくらい厳しくなるのか」が見えていないことが不安の大きな原因になります。キャッシュフロー表を使うと、どの年から年間収支が赤字に転じるのか、資産残高がどのように減っていくのかが見えるようになります。

キャッシュフロー表で最初に見るべき3つの数字

1 年間収支が黒字か赤字か

最初に見るべきなのは、各年の年間収支です。毎年の収入から生活費、住居費、教育費、保険料、税金などを差し引いた結果、黒字が続くのか、途中で赤字になるのかを確認します。

毎月の家計が回っていても、年単位で見ると教育費や修繕費の影響で赤字になる年があります。まずはその年を把握することが大切です。

2 金融資産残高がどう推移するか

年間収支だけでなく、金融資産残高の推移も重要です。数年だけ赤字になっても、十分な貯蓄があれば大きな問題にならないこともあります。一方で、赤字が続いて資産残高が大きく減るなら、早めの対策が必要です。

3 どのイベントが家計を押し下げているか

赤字の年が見えたら、次に見るべきはその原因です。教育費なのか、住宅費なのか、保険料なのか、複数の支出が重なっているのかを見ていきます。原因が分かると、どこを調整すべきかが明確になります。

ライフステージ別に見るポイント

住宅購入前は住居費を入れても黒字が続くか

住宅購入前のキャッシュフロー表では、住宅ローン返済額だけでなく、固定資産税、火災保険、修繕費まで含めた住居費を入れて確認することが大切です。借入可能額ではなく、購入後に家計が崩れないかを見ます。

教育費が増える前は積立が追いつくか

子どもが小さいうちは、教育費の支出はまだ限定的です。しかし、高校・大学進学時期が近づくと、積立の進み具合が重要になります。キャッシュフロー表では、教育費のピーク前に十分な準備ができているかを確認できます。

退職前後は赤字転換の時期を確認する

退職後は収入構造が大きく変わります。給与収入から年金中心へ移るため、どの年から年間収支が赤字に転じるのか、その赤字を何で補うのかを確認しておくことが重要です。

キャッシュフロー表の読み方を整理する表

確認項目何を見るか判断のポイント
年間収支各年の黒字・赤字赤字になる年があるか
資産残高金融資産の増減大きく減る時期があるか
支出の山教育費・住居費・老後費用何が家計を押し下げるか
収入変化昇給・時短・退職・年金収入減に耐えられるか

赤字年が見えたときに考えたい対策

住宅費を見直す

赤字の原因が住宅費なら、借入額、返済期間、購入時期、住み替えの考え方などを見直す余地があります。住居費は固定費なので、後からの影響が大きい分野です。

教育費の積立時期を前倒しする

教育費が原因なら、進学直前ではなく、もっと早い段階から積立ペースを見直す必要があります。高校・大学進学前に再確認することが大切です。

老後資金の積立と支出のバランスを調整する

退職後の赤字が大きい場合は、積立額だけを増やそうとするのではなく、固定費や住まいの持ち方も含めて見直すことが重要です。

まとめ

・ライフイベント表は出来事を整理する表で、キャッシュフロー表は家計の結果を確認する表です。
・キャッシュフロー表では、年間収支、資産残高、赤字になる年を確認することが重要です。
・住宅購入、教育費、退職前後で見るべきポイントは異なります。
・赤字年が見えたら、住宅費、教育費、老後資金のどこが原因かを整理して対策を考えることが大切です。

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この記事を書いた人

行政書士(静岡県行政書士会所属) ・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・宅地建物取引士
住宅業界のキャリアは30年以上。住宅販売から情報システムの企画・運用からマーケティングまで幅広く担当。
宅地建物取引士として分譲地・分譲住宅の販売にも携わってきました。
ホームページ・各種SNSなどのWEB制作サービスも可能です。
趣味は、陸上競技。マスターズ陸上の短距離(60m、100m)
静岡マスターズ陸上M55クラスの静岡県記録保持者。
各地の陸上競技場で走っています。

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